びまん性脱毛症(FAGA、女性男性型脱毛症)とは?症状と原因、治療法について

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30代後半頃から40代の女性に急に増えはじめる髪のトラブルがあります。

  • 洗髪時に数十本もの抜け毛がある
  • 頭頂部や後頭部の地肌が透けて見えるほど髪が薄くなっている
  • 生え際が後退してきている
  • 髪のボリュームが減った
  • 以前より明らかに分け目が広がった

このような症状が出始めたら、まずはびまん性脱毛症(FAGA)を疑ってみる必要がありそうです。

このページでは、女性の薄毛のなかでも最も多い脱毛症である『びまん性脱毛症』の症状、原因、治療法などについてわかりやすく解説します。

びまん性脱毛症(FAGA、女性男性型脱毛症)とは?

びまん性脱毛症とは、別名FAGA(Female AGA、女性男性型脱毛症)とも呼ばれる、主に女性に引き起こされる脱毛症です。

男性の脱毛症であるAGA(男性型脱毛症)と同様の症状と考えていただくと分かりやすいのではないでしょうか。

ただし、AGAとびまん性脱毛症には以下のような違いがあります。

AGAの場合、前頭部または頭頂部に集中して脱毛が起こります。いわゆるM字はげやてっぺんはげともいわれる脱毛症です。

これに対し、女性の脱毛症であるびまん性脱毛症は、名称の通り『びまん性(広範囲に広がっているという意味)』であり、全体的にまんべんなく髪の毛が抜け、薄くなっていく傾向があります。

びまん性脱毛症になると、髪全体のボリュームがなくなり、髪の密度が減るため、分け目が広がっているのがよくわかるようになります。頭頂部の抜け毛が比較的多く、頭皮が透けて見えるほど薄くなるケースもみられます。

また、まれに女性でも前頭部や生え際の薄毛が進行する場合もあります。

ただし、びまん性脱毛症の場合、男性型脱毛症のように完全に毛がなくなるということはほとんどありません。

びまん性脱毛症(FAGA)の主な症状

びまん性脱毛症に気付くきっかけとしては、以下のケースが多いようです。

  • 全体的な髪の毛のボリュームが減った
  • 抜け毛が増えた
  • 髪の毛が細くなった
  • 猫毛のように頼りない髪の毛が増えた
  • 髪にハリやコシがなくなった
  • 生え際が薄くなった
  • 地肌が透けて見えるようになった
  • 分け目が広がった
  • つむじが目立つようになった

普段は鏡を正面から見ることが多いため、まず分け目や前髪のボリュームダウンに気付きます。また、髪の毛が頻繁に抜け落ちたり、洗髪時に大量の抜け毛があったりしたことで異常に気づき、病院を訪れる人もいます。

抜け毛の量が急激に増えたときなどには症状の進行が早まっている可能性もあるため、早期の対処が必要です。

びまん性脱毛症(FAGA)は髪が抜けるだけではない

びまん性脱毛症の症状は、髪が抜けることだけにとどまりません。びまん性脱毛症になると、髪の毛にハリやコシがなくなり、次第に細くなっていきます。

髪の本数が減るだけでなく、髪の太さも減っていくため、髪の毛全体が一気にボリュームダウンしたように感じてしまいます。

びまん性脱毛症(FAGA)を引き起こす原因とは?

びまん性脱毛症が起こる主な原因は、ホルモンバランスの崩れ頭皮の血行不良です。

ホルモンバランスの崩れ

びまん性脱毛症の症状は、20代の女性にはほとんど見られませんが、30代後半から40代にかけて徐々に増え始めます。40代にびまん性脱毛症の症状が多い理由は、ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンの減少が目立ちはじめる年齢だからです。

女性ホルモンには、『エストロゲン』 と『プロゲステロン』があります。これらは女性らしい身体を作ったり、女性としての機能を高める働きがあります。

このうち髪の毛の生成に関係しているのがエストロゲンです。エストロゲンには髪の毛にハリやコシを与えたり、美しい艶を維持する作用があります。また、頭皮のコラーゲンを増やして髪の毛の成長を支える役割もあります。

これに対し、男性ホルモンであるテストステロンは、5αリダクターゼという還元酵素と結合してジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで髪の毛が抜ける作用をもたらすとされています。

女性は、年齢を重ねることでエストロゲンの分泌が減少し、ホルモンバランスが崩れがちになります。

加齢により女性ホルモンの量が減少し、男性ホルモンが優位になることで、育毛の働きが弱まり、髪の毛が抜け落ちてしまうのです。

女性ホルモンは発毛促進シグナルを増加させる

なぜ女性ホルモンが減少すると脱毛が起こってしまうのでしょうか?

女性ホルモンのエストロゲンには『発毛促進シグナル』を増加させる作用があるとされています。そのため、女性ホルモンが増加すれば発毛が促されますが、減少すればその作用が得られなくなってしまいます。

女性ホルモンは髪の成長期を引き延ばす

エストロゲンは毛乳頭細胞に作用し、ヘアサイクルの成長期を引き伸ばす働きがあります。

ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期を繰り返していますが、そのうち髪の毛が成長する『成長期』は男性が3〜5年、女性が4〜6年とされています。女性の方が成長期が長いのは、エストロゲンの働きによるものです。

エストロゲンには、髪の毛にハリやコシを与え、美しく維持する働きもあります。そのため、不足すると抜け毛が増えたり、髪の毛の質が悪くなります。

頭皮の血行不良

頭皮の血行不良もびまん性脱毛症の原因の一つです。

毛根にある毛母細胞は、血液から栄養を得ることで髪の毛を作り出しています。血行不良により血液から栄養を得られなくなると、髪の毛は痩せ細り、最終的に抜け落ちてしまいます。

薄毛になる人の多くは頭皮が凝り固まり、血行が悪くなっています。

頭皮が固くなる原因には、ストレス栄養不足(ビタミン・ミネラル不足など)、眼精疲労睡眠不足自律神経の乱れなど様々なものがあります。

漢方では頭髪のことを血余といいます。血余の『血』は単に血液を指しているだけでなく、血液が運んでいる栄養の意味も含まれています。

読んで字のごとく、血が余るほど体内の健康状態が良ければ、ハリやコシのある美しい髪の毛が生えてくるということを示しています。

頭皮の硬さをチェック

頭皮の血行状態は、頭皮の固さによっても確認することができます。

頭皮に指を突き立てて、前後左右に動かせるかどうか試してみてください。全く動かせない場合、頭皮が凝り固まり、血行が悪化している恐れがあります。

頭皮の凝りは、頭皮マッサージによって解消することができます。毎日マッサージを続けることで頭皮が柔らかくなり、様々な方向に動かせるようになります。

ストレスが症状を悪化させることも

ストレスは、それ自体が薄毛の原因になりうるものです。なぜなら、ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、頭皮の血行を悪化させるからです。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、状況に応じて交互に優位に切り替わっています。交感神経は、活動しているとき、集中しているとき、緊張しているときなどに優位になります。これに対し、副交感神経は、リラックスしているときに優位になります。

交感神経が働いているときには、筋肉が固くなり、心拍数が上がり、毛細血管が縮みます。さまざまな状況に瞬時に適応できるように、全身が緊張状態になっています。

副交感神経が優位に働いているときには、筋肉が弛緩し、心拍数が減り、毛細血管が拡張します。疲労を癒し、病気や傷を回復させるために全身がリラックスしている状態です。

人は強いストレスを感じると自律神経が乱れ、交感神経ばかりが優位に働くようになります。交換神経が優位に働くと、頭皮の毛細血管も収縮するため、毛根に栄養が運ばれにくくなります。すると、毛根が栄養不足に陥り、抜け毛の増加につながります。

薄毛で悩むことも精神的ストレスにつながるため、あまり悩みすぎないようにすることも大切です。

総合的な改善が必要

上記以外にも栄養不足や睡眠不足、生活習慣、頭皮環境の悪化など様々な要因が重なり、女性の薄毛を引き起こすと考えられています。

例えば、ホルモンバランスが崩れると、肉体的にも精神的にも不安定になりやすいため、更年期障害や自律神経失調症、鬱病などを発症することがあります。

また、特に理由もないのに気分が落ち込んだり、無性にイライラするなど、ストレスがたまりやすい精神状態になることもあります。

このように、様々な要因が重なって脱毛症を悪化させることもあるため、総合的に解決していく必要があります。

びまん性脱毛症(FAGA)を改善するには?

びまん性脱毛症は、予防することも大切ですが、薄毛が進行してからでも改善は可能です。

生活習慣や食事を見直したり、髪の洗い方を変えただけで薄毛が改善したという報告もあります。

まずは、自分でできる対策からしっかりと実践していきましょう。

バランスの取れた食事

健康的な髪の毛を育てるために最も大切なのが、育毛に必要な栄養素の摂取です。

髪の毛の99%はケラチンというたんぱく質によって構成されています。ケラチンを構成するアミノ酸のうち、最も多いのがシスチンというアミノ酸です。シスチンは、牛肉やレバー、マグロ、鰹などの動物性食品に多く含まれています。

また、髪の毛を作るためには鉄分・亜鉛・銅などのミネラルや各種ビタミンも必要です。

食事で全ての栄養素を摂取するのが難しい場合は、育毛サプリメントなどを利用しても良いでしょう。

健康的な髪を維持するために必要不可欠な栄養素

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たんぱく質 皮膚や髪の毛の材料になる
亜鉛 髪の生成を助ける
鉄分 酸素と栄養を届ける
髪や皮膚を健康に保つ
ビタミンB2 皮膚や髪の毛の代謝に役立つ
パントテン酸 毛根に栄養を与える・細胞の健康維持
ビオチン 白髪・薄毛を予防する
ビタミンE 血行を促進する・抗酸化作用
葉酸 細胞分裂を助ける・アミノ酸やタンパク質の分解

大豆イソフラボンの摂取

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女性ホルモン(エストロゲン)を増やすために、エストロゲンによく似た大豆イソフラボンを摂取するのもおすすめです。

大豆イソフラボンは豆腐、納豆、味噌、豆乳などの大豆製品に含まれています。

身体を温め、血行を促す食品の摂取

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頭皮の血行を良くすることで、毛根に栄養が届きやすくなり、薄毛の改善にも役立ちます。

生姜、唐辛子、ねぎ、にら、にんにくなどには、身体を温めて血行を促進させる効果があります。これらの食品をぜひ食卓に取り入れてみてください。

生活習慣の改善

生活のリズムが乱れていると、自律神経の乱れやホルモンバランスの崩れにつながります。毎日できるだけ規則正しい生活を送るようにしましょう。

特に大切なのは睡眠です。夜10時から深夜2時は育毛のゴールデンタイムともいわれ、成長ホルモンが分泌される時間帯です。この時間帯はしっかりと眠りについているようにしましょう。

適度な運動は、毛細血管を広げ、全身の血流を促進します。頭皮の血行も良くなるため、髪の毛を作る毛母細胞にも栄養が行き届くようになります。また、身体を動かすことはストレスの軽減にも役立ちます。

普段運動をしていない人がいきなり激しい運動をしても、なかなか長続きしません。少し息が上がるくらいの早さで歩くウォーキングや、家でできるストレッチ、ラジオ体操などがおすすめです。軽い運動でかまいませんので、できるだけ毎日継続して行うようにしましょう。

正しい洗髪法の実践

正しい洗髪法を実践しただけで抜け毛が減ったという報告もあります。間違った方法で髪を洗い続けると頭皮や毛根に負担がかかり、抜け毛の原因になることがあります。

特に気をつけたいのが、綺麗に洗うということを意識するあまりシャンプーを大量に使ったり、ゴシゴシこするという行為です。

シャンプーを使いすぎると乾燥が進み、皮膚のバリア機能が失われるため、頭皮の老化を早めます。また、強くこすると生まれたての細くデリケートな髪の毛が抜け落ちてしまい、新しい髪の毛の成長を妨げてしまいます。

頭皮マッサージは指圧が最も血流を促すという実験報告があります。

髪を洗うときには、激しくこすったりせず、優しく揉みほぐしたり、じっくりと指圧してみてください。

びまん性脱毛症(FAGA)は何科を受診?病院での治療法は?

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女性の薄毛の原因は様々です。自己判断せずに、まずは医師にご相談ください。髪の毛が短期間に大量に抜けるような場合には、甲状腺疾患貧血、アレルギーなどの病気が原因である可能性もあります。

薄毛の原因を調べるためには、まず専門の医療機関で検査を行い、原因に沿った適切な治療を受ける必要があります。

びまん性脱毛症(FAGA)は何科を受診?

薄毛でお悩みの場合は育毛外来を受診しましょう。もしお近くに育毛外来が無い場合は、皮膚科を受診してください。

一般的に、びまん性脱毛症の治療は保険適用外となります。自由診療なので、病院によって治療費が異なります。

治療方法や料金についてはそれぞれの病院のホームページで確認するか、あらかじめ電話で問い合わせておきましょう。

びまん性脱毛症(FAGA)にはどんな治療法があるの?

現在、女性の薄毛にはさまざまな治療法があり、症状に応じた適切な治療を受けることができます。

治療方法の例としては、育毛メソセラピーやレーザーによる育毛治療、内服薬や外用薬(育毛剤)の処方などがあります。

ご自身の予算に合わせた治療を行うことも可能です。思い切って治療の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

女性の薄毛治療に保険適用はあるの?何科を受診?治療費はどれくらい?

東京ビューティークリニック

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東京ビューティークリニックは女性専門の薄毛治療クリニックです。現在、銀座院、渋谷院、新宿院、大阪梅田院、福岡院、札幌院、名古屋院を展開しており、それぞれの院で専門的な薄毛治療を受けることが出来ます。

治療と料金については、以下のような流れになります。

カウンセリング(無料)

まずは病院にカウンセリング予約をしていただきます。その後、問診票への記入、問診票を見ながらのカウンセリングとなります。

初診

  • 頭部の写真撮影と頭皮の状態の診療(税抜5000円
  • 血液検査(税抜20000円
  • 期間限定 初診料0円

※初診の内容は治療コースによります。

治療

  • 投薬 1~2ヶ月分の処方(外用薬/内服薬)
  • 診療 1~2ヶ月ごと
  • 治療料金は月7000円から

東京ビューティークリニックでは、一つ一つの治療に明確な料金を設定し、不明瞭な料金の幅を持たせないように徹底しています。無理に治療を勧めたり、勧誘を行うことは一切ありませんのでご安心ください。

自宅で育毛剤を使う場合、どれを選べばいい?

病院に通うのが難しい方や、自宅でじっくりとケアしたいという方は、育毛剤や育毛サプリを利用するのも効果的です。

育毛剤を選ぶ際には、厚生労働省が認可した『医薬部外品』の記載があるものを選ぶようにしましょう。また、女性用育毛剤の場合には頭皮に負担をかけない無添加のものを選ぶのがおすすめです。

どの育毛剤を選ぶか迷ったら、信頼の置けるレビューサイトなどの口コミ評価をチェックしてみるのも一つの方法。

当サイトでも、女性用育毛剤や男女兼用育毛剤などを実際に使用し、 育毛成分、使い心地、コスパなど様々な項目について詳細にレビュー評価を行なっています。

ぜひ育毛剤選びの参考にしてみてください。

▼女性用育毛剤の基本データ

全成分 ナノ化 におい 返金保証 定期便特典
ベルタ育毛剤 56種類
◎
少なめ 90日間 頭皮クレンジング(毎回お届け)
イクオス 61種類
×
少なめ 45日間
マイナチュレ 50種類
×
少なめ 6ヶ月間 マイナチュレシャンプー(初回のみ)
ハリモア 40種類
◎
やや強め 30日間
長春毛精 30種類
○
あり サロンでの育毛ケア(年2回無料)
花蘭咲 13種類
×
あり
M-1育毛ミスト 5種類
○
少なめ 1ヶ月間 S-1シャンプー(初回のみ)
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