自律神経が乱れると抜け毛が増えるのはどうして?対処法は?

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ストレスを感じていたり、前日の疲れが取れずに疲労感や倦怠感を感じているとき、いつもより抜け毛の量が増えているような気がしませんか?

もしかしたら、その抜け毛の増加は自律神経の乱れが原因かもしれません。自律神経が乱れると抜け毛や白髪が増加し、薄毛に進行する恐れもあります。

このページでは、自律神経の乱れで抜け毛が増加する原因と対処法について解説します。

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自律神経とは?

自律神経とは、呼吸器・循環器・消化器など様々な身体の機能を調整するために、24時間働いている神経のことです。

例えば、心臓はあなたが意識しなくても勝手に動き続けて身体中に血液を循環させてくれますし、ご飯を食べれば胃や腸は自動的に働き始めて、食べ物を消化・吸収してくれます。このように、自律神経は、自分の意思とは関係なく自律的に働いたり、刺激に反応して自動的に働く神経なのです。

交感神経と副交感神経の違い

自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があります。交感神経は、昼間や活発に活動しているときに優位に働きます。これに対し、副交感神経は、夜や食後などのリラックス時に優位に働きます。

交感神経

交感神経は『闘争と逃走の神経』と言われる通り、獲物をしとめたり、敵から逃げたりするときに働く神経で、いつでもとっさに動けるように神経を研ぎすまし、筋肉を固く縮めている状態です。

交感神経が優位に働くと、心拍数が上がり、呼吸が浅くなり、筋肉が固くなり、毛細血管が収縮します。そして、瞳孔が開き、標的に対する集中力が高まります。

副交感神経

副交感神経はリラックス時に働く神経です。副交感神経が優位に働くと、心拍数が下がり、呼吸は深くなり、筋肉が弛緩して毛細血管が拡張します。副交感神経が優位に働いているときに、身体は疲労回復や栄養の消化吸収、病気や傷の回復を行います。

つまり、副交感神経をいかに働かせるかが美容と健康を維持する秘訣なのです。

『自律神経の乱れ』とはどういう状態?

自律神経の乱れ』という言葉をよく耳にすることがありますが、一体どういう状態をいうのでしょうか?

自律神経が乱れている状態とは、交感神経と副交感神経のスイッチをうまく切り替えることができなくなった状態のことです。

夜、床に就いても目が冴えて全く寝付けなかったり、朝になってもスッキリと起きることができなかったりするのは、交感神経と副交感神経の切り替えがうまく行われていないからです。

自律神経が乱れていると、心と身体のバランスが崩れてしまい、精神的には無気力や抑うつ、気分の落ち込みなどの症状があらわれます。また、心臓の拍動が急に速くなって息苦しく感じたり、胃酸の分泌が異常に増加したり、大量に汗をかいたりするといった身体症状もあらわれます。

自律神経の乱れを引き起こす大きな原因の一つが『ストレス』です。ストレスを強く感じると、交感神経ばかりが活発に働くようになります。この状態が長く続くと、身体は常に全力を強いられ、疲労回復できません。

その結果、動悸、異常発汗、うつ、憂鬱感、倦怠感、疲労感、胃痛、下痢や便秘などの、精神的・肉体的不調があらわれます。免疫力も低下するため、風邪や病気にかかりやすくなります。このような症状が悪化していくと、自律神経失調症を引き起こします。

自律神経の乱れを引き起こす悪習慣

  • ストレスを溜め込む
  • 運動不足
  • 栄養不足
  • 過剰なダイエット
  • 夜更かし・寝不足
  • 寝る前にスマートフォンの画面を見る
  • 夜にコーヒー・紅茶・黒烏龍茶などを飲む
  • 冷房・暖房を強くきかせる

自律神経が乱れると抜け毛が増加するのはどうして?

なぜ自律神経が乱れると抜け毛が増えるのでしょうか?

ストレスなどにより自律神経の乱れが引き起こされると、交感神経ばかりが活発に働きます。すると、常に身体は神経を尖らせ、臨戦態勢に入っている状態になります。このような状態が続けば、身体は疲労回復や栄養の消化吸収が十分にできず、どんどん体力を失っていきます。

また、交感神経が活発に働いている間は、毛細血管が収縮し、全身の血行が悪くなります。頭皮の血行も悪化するため、毛根に酸素や栄養が行き届かなくなります。すると、毛根は栄養不足に陥るため、抜け毛や白髪の増加につながります。

自律神経が乱れると新陳代謝も悪化していきます。細胞分裂の回数が減少し、新しい細胞が作られにくくなります。細胞の老化が進むため、肌荒れ、シミ・皺などが増加します。

髪の毛は、毛根にある毛母細胞が細胞分裂することで成長していきます。しかし、自律神経が乱れることで毛母細胞の細胞分裂が弱まったり、毛根自体が矮小化してしまうこともあります。

このように、自律神経の乱れは様々な方面から頭皮や毛根を弱らせ、抜け毛を増加させてしまうのです。

抜け毛の症状が悪化するとどうなる?

このまま抜け毛の症状が悪化した場合、女性であればびまん性脱毛症に進行することがあります。びまん性脱毛症は、女性特有の脱毛症であり、別名FAGAとも呼ばれています。

FAGA(女性男性型脱毛症)とは?症状と原因、治療法について

また、強い精神的ショックやストレスが原因で脱毛症を引き起こした場合には、その数ヶ月後に円形脱毛症を発症するケースが報告されています。

自律神経を整える方法

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自律神経を整えることができれば、仕事や勉強などで一気に集中力を発揮することができます。また、夜はぐっすりと眠ることができ、疲労を回復することができるため、毎日を前向きで健やかに過ごすことができるようになります。

身体の各機能が最適な状態で働きはじめるため、身体が最も健康的な状態になります。

  • 集中力が上がる
  • 活力が出る
  • やる気の向上
  • 免疫力が上がる
  • 質の良い睡眠
  • 美容・アンチエイジング
  • 健康維持
  • ポジティブ

自律神経を整えるためには、バランスの良い食事を取り、規則正しい生活を送ることが大切です。また、ストレスは自律神経に悪影響を及ぼしますので、ストレスを感じたらできるだけ溜め込まずに適度に発散させていきましょう。

副交感神経を優位に働かせる

自律神経を整えるためには、副交感神経の働きを良くすることが必要です。

ここからは、副交感神経を優位に働かせるために有効な方法をいくつかご紹介します。

ぬるま湯につかる

副交感神経を優位に働かせるために最も簡単に実行できる方法は、ぬるま湯につかることです。ぬるま湯の温度は38℃から40℃を目安にしてください。

ゆったりとぬるま湯につかることで、交感神経が優位に働くようになり、リラックス効果や癒し効果が得られます。また、毛細血管が拡張し、全身の血行が良くなるため、抜け毛・薄毛予防だけでなく、冷え性予防、美容などにも効果が期待できます。

熱いお風呂につかるのも気持ちがいいものですが、交感神経が活発に働くようになるため、抜け毛予防や育毛という観点からは逆効果になります。

腹式呼吸を行う

本来なら自分の意思ではコントロールできない自律神経ですが、腹式呼吸を行うことで副交感神経を優位に働かせることができるようになります。

腹式呼吸を行う際には、お腹(おへその位置)が膨らむようにゆっくりと息を吸い、お腹をへこませながらゆっくりと息を吐きます。しばらく腹式呼吸を続けていると、頭がボーっとしてきて身体がフワフワと浮くようなリラックス感を得られます。

動悸が激しいときにも、腹式呼吸を行うことで心臓の拍動を正常にすることができます。緊張している時やストレスを感じている時、気分が落ち込んでいる時などにも、腹式呼吸を行うことで気持ちを落ち着かせることができます。

腹式呼吸は、練習すればするほど上達し、自分の意のままにリラックス感を得ることができるようになります。また、免疫力の強化や細胞の活性化にも効果があるといわれています。

夜は明かりを暗くする

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夜に明るい光を浴びていると、脳が昼間だと錯覚して交感神経を働かせてしまいます。なかなか寝付けないという人は、夜は部屋の明かりを暗めにして過ごすと入眠しやすくなります。

また、白い光よりもオレンジ系の光の方が、脳が夜であることを認識しやすくなります。これは、夕方になると波長によって太陽の光がオレンジ色に見えることによるものです。

ハーブティー

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ハーブには、自律神経を整え、リラックス効果を得られるものがあります。

ジャスミンティー 不眠、緊張、抑うつ、憂鬱感に働きかける
セントジョーンズワートティー 鬱、不安感、憂鬱感、絶望感に働きかける
※薬との飲み合わせに注意
ゼラニウムティー 自律神経やホルモンバランスを整える
ジャーマンカモミールティー 不眠、不安感、情緒不安定などに働きかける
パッッションフラワーティー 強い不安、精神的不安定、不眠などに働きかける

※セントジョーンズワートは鬱病の治療にも使われることがあるハーブですが、医薬品と併用することにより薬の効果が減少する可能性があるとして、厚生労働省が注意を喚起しています。

注意すべき医薬品としては、インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬などが挙げられています。

(参考:セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について – 厚生労働省

アロマテラピー

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アロマオイルにはリラックス効果があり、自然治癒力を高める作用があるといわれています。香りは感情や本能を支配する大脳辺縁系に直接的に影響するとされており、ヨーロッパでは古くからアロマテラピーが自然療法として親しまれてきました。

自律神経を整えたり、精神を安定させる作用があるアロマオイルには、イランイラン、ローズマリー、ゼラニウム、ラベンダー、ユーカリなどがあります。

湯船にアロマオイルを垂らしたり、アロマの香料が使われたシャンプーを使用するのも効果的です。

髪・頭皮の症状別 シャンプーの選び方

自律神経の乱れによる抜け毛・薄毛の予防改善方法

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最後に、自律神経を整えつつ、抜け毛・薄毛を予防改善するための対策についてご紹介します。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージには頭皮の血行を改善する効果があるほか、リラックス効果、不安感・緊張を落ち着かせる効果などが期待できます。

頭皮マッサージの方法としては、頭の左右から包み込むように5本の指を突き立て、そのまま前後左右に頭皮をぐるぐると動かします。また、頭皮表面を軽く指圧するのも効果的です。

頭皮の表面をこすったり、強い力で揉み込むのは絶対に避けてください。生えたばかりの細い毛が抜けてしまったり、頭皮の毛細血管や細胞が潰れ、ダメージを与えてしまう可能性があります。

頭皮マッサージは入浴後の身体がぽかぽかと温まっている時間帯に、育毛剤を使用しながら行うとさらに効果が高まります。

首を回す

自律神経の乱れや自律神経失調症は、『肩こり』とも大きな関係があるといわれています。慢性的な肩こりや首の凝りが血流を悪化させ、全身的な体調不良や疲労、うつ症状などを引き起こすのです。また、肩こりは頭皮の血行不良をもたらし、薄毛・抜け毛の原因にもなります。

デスクワークの多い方や目を酷使することの多い方、細かい作業をすることが多い方は、定期定期に首を回して頭の血行を良くしましょう。

育毛に必要な栄養素を摂取する

ビタミン・ミネラルやたんぱく質などが不足すると、身体的な症状があらわれるだけでなく、抑うつ・憂鬱感・倦怠感など精神的な症状も出現することがあります。このような症状は鬱病などとも混同されやすく、原因がなかなか判明しない場合もあります。自律神経を整えるためには、バランス良く栄養を摂取することが必要です。

育毛に必要な栄養素は以下の通りです。中には不足すると脱毛を引き起こしたり、体調を悪化させるものもあります。食事で摂取するのが難しい場合はサプリメントなどを利用しましょう。

たんぱく質 髪の毛や皮膚の材料になる
鉄分 不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こし、抜け毛が増加する
亜鉛 不足すると亜鉛欠乏症を引き起こし、抜け毛が増加する
髪の毛や皮膚の健康を保つ
パントテン酸 育毛治療にも使われる成分・不足すると脱毛を引き起こす
ビタミンE 頭皮の血行改善
大豆イソフラボン 女性ホルモンと同様の働き・抜け毛の予防・更年期の症状緩和

育毛剤を使用する

自律神経をの乱れを改善しても抜け毛がなかなか治まらなかったり、新しい髪の毛が生えてこない場合もあります。これは、髪の生え変わりの周期であるヘアサイクルが乱れて、『休止期』が長くなっているためと考えられます。

このような場合には、育毛剤を使用しながらヘアサイクルを整えていく必要があります。一般的に、髪の毛の休止期は3〜5ヶ月といわれていますので、育毛剤は最低でも半年は継続的に使用して様子を見るようにしてください。

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