帽子をかぶるとはげる?帽子内環境は劣悪で頭皮に悪影響との実験結果も!

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「帽子をかぶるとはげる」という俗説を耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか?

帽子を身だしなみやファッションとして必要としている人がいる一方で、職場などで制服として必ずかぶらなければならないという人もいます。また、職業上、衛生面や安全面から帽子やヘルメットを日常的にかぶる必要のある人もいるでしょう。

このような長時間の帽子の着用が、頭皮や髪の毛にどのような影響を与えるのでしょうか?

  • 抜け毛が増えたのは帽子のせい?
  • 蒸れるのでは?
  • 不潔な頭皮環境にならない?
  • 頭皮や毛根に悪影響を及ぼすのでは?

多くの人が抱くこの疑問に対して、俗説を裏付けるような実験結果が帽子内環境研究会から発表されました。

帽子を使用することにより、帽子内環境は劣悪になり、頭皮や毛髪に様々な影響を及ぼす可能性があるというのです。

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帽子内の環境は劣悪だった!その実験結果とは?

帽子内環境研究会は、佐藤明男医学博士、和田裕雄医学博士、小西直樹准教授(医用電子工学)によって結成された研究会です。

帽子やヘルメットをかぶることで頭皮や毛髪にどのような影響を及ぼすのか、どのような頭皮環境になるのか等については、これまでほとんど明らかにされていません。そこで、帽子内環境研究会では、帽子の機能と毛髪、頭皮への影響などを科学的に検証しました。

運動による汚れ(タンパク質)変化の分析

被験者が帽子をかぶって有酸素運動を行い、その後洗髪します。運動の前と後、洗髪後の計3回で頭皮の汚れを計測し、その変化を分析しました。実験には頭皮の汚れを数値化するルミテスターPD-30(キッコーマンバイオケミファ株式会社製)を使用し、51人の被験者を計測しました。

その結果、頭皮は意外に汚れており、帽子をかぶって運動することでさらに汚れが進みますが、洗髪後には運動前・運動後と比べて清潔化されることが分かりました。これは、帽子をかぶった後、放置することで頭皮の汚れや菌の量が増加しますが、洗髪すれば元に戻るということを示しています。

帽子内温度・湿度の変化からの分析

帽子の中の温度や湿度も頭皮や毛髪に大きな影響を与えます。

この実験では、健康な成人男性51人がヘルメットをかぶり、継続的に有酸素運動を行い、各自の判断で休憩を挟みながら、ヘルメットを脱ぐことなくリアルタイムで温度・湿度を計測しました。

被験者の時間別温度湿度推移(被験者全体の平均値)

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(出典:帽子内環境の可視化② 帽子内温度・湿度の変化からの分析 | 帽子内環境研究会)

空気が乾燥するとウイルスが活発に活動しますし、気温や湿度が上がるとダニやカビ、雑菌が繁殖しやすくなることから、温度20~26℃、湿度40~60%の両方を満たす状態を快適環境と設定しています。

ところが、実験では開始30分で帽子内の温度が30℃近くに達し、60分で帽子内の湿度が80%近くに達していました。

これを不快指数に照合すると、開始20分後には不快指数80の領域に到達していることも分かりました。(不快指数は80~85で全員が不快と感じるレベルとされています。)

また、帽子内の環境を日本国内の代表的な都市の気温と比較してみると、猛暑で知られる熊谷や甲府、沖縄の那覇の7~8月と同レベルであり、国際的には高温多湿で知られる東南アジアや熱帯雨林地域とも同レベルであるということです。

これらを簡潔にまとめると以下の通りです。

  • 帽子をかぶって運動すると、開始30分で帽子内の温度・湿度が急上昇する
  • 一旦上昇すると、その後も帽子内は一定の高い温度・湿度を維持する
  • 不快指数に照合すると80以上になり、全員が不快と感じるレベルになる
  • 帽子の中は東南アジアや熱帯雨林地域と同レベルの温度・湿度になる

被帽による頭皮の血流値変化の分析

帽子をかぶって運動を行った場合に、頭皮の血流にどのような影響を与えるのかに関する実験を行いました。

皮膚の血流状態をリアルタイムな2次元画像として観察できるレーザースペックルフローグラフィーを用いた頭皮血流測定を行った結果、帽子をかぶっている時とかぶっていない時ではわずか1%程度と大きな差は認められませんでした。

帽子をかぶるとはげるの?

実験では帽子をかぶることにより頭皮環境が悪化する可能性が明らかになりましたが、この結果が直接的に薄毛に結びつくかどうかについてはまだ明らかになっていません。

ただし、劣悪な頭皮環境が長引けば、頭皮や毛根に悪影響を及ぼすことは十分に考えられます。高温の影響で髪の毛を作る毛母細胞が弱体化したり、髪の毛を黒くするメラニン色素を作り出すメラノサイトが死滅したりすると、抜け毛や白髪の増加につながる可能性もあります。

帽子をかぶると熱や湿気がこもりやすいため、普段から帽子を着用する機会の多い人は、頭皮環境が悪化しないような対策を行っていく必要があります。

屋外では帽子をかぶった方が良い

ここまで帽子内環境による頭皮や毛髪への悪影響について解説しましたが、ダメージばかりをクローズアップしたことで、「むしろ帽子をかぶらない方が良いのでは?」と考える人もいるかもしれません。

しかし、帽子には安全や衛生の確保の他にも、日焼け防止や熱中症予防などの役割があります。

頭皮や毛根に最も大きなダメージを与える原因の一つが紫外線です。紫外線は頭皮の細胞やDNAを破壊し、皮膚の老化を促進します。

髪の毛は、毛根にある毛母細胞が分裂して作られていきますが、毛母細胞が紫外線によって損傷すると、髪質の悪化や抜け毛、薄毛などの毛髪トラブルを引き起こします。

また、メラノサイトが損傷すると、髪の毛を黒くすることができなくなるため、白髪の増加につながります。

頭皮は最も日焼けしやすい部位の一つ。頭皮が受ける紫外線の量は顔の3〜5倍にもなるというデータもあります。日中のお出かけの際には、できるだけ帽子をかぶり、紫外線対策を行うようにしてください。

帽子をかぶる際に気を付けること

普段から帽子をかぶることの多い人は、いくつかの点に注意することで帽子内環境の悪化を最小限に抑えることができると考えられます。

  • 帽子を常に清潔に保つ
  • しっかり頭皮の汚れを洗う
  • 気温が高い日には通気性の良い帽子を着用する
  • 時々帽子を脱いで中の空気を入れ替える
  • 適切なサイズの帽子を選ぶ

帽子を常に清潔に保つ

帽子内の菌を繁殖させないためにも、汗や雑菌のついた帽子は定期的に洗濯し、清潔に保つことが大切です。どうしても洗濯できない素材の場合は、除菌スプレーなどを利用しましょう。

雑菌を放置すると、脂漏性皮膚炎頭部白癬(しらくも)フケ症などの原因になる恐れもあります。

しっかり頭皮の汚れを洗う

帽子をかぶった後の頭皮や髪の毛は汚れが増加し、雑菌が繁殖しています。必ずシャンプーでしっかりと1日の汚れを洗い流すようにしましょう。

気温が高い日には通気性の良い帽子を着用する

暑い日に帽子をかぶる際には、分厚く目の詰まった生地の帽子は避け、麦わら帽子や綿・麻素材の通気性の良い帽子を使うようにしましょう。

気温が高い日には通気性の良い帽子を着用する

30分以上帽子をかぶり続けると帽子内の温度や湿度が上がり、頭皮環境が悪化します。そのため、定期的に帽子を脱いで汗を拭いたり、帽子の中の空気を入れ替えるようにすると温度や湿度の過度な上昇を抑えることができます。

適切なサイズの帽子を選ぶ

サイズが小さい帽子を長時間かぶり続けると、頭皮が血行不良に陥りやすく、酸素や栄養が行き届かなくなることで部分的な抜け毛や白髪が発生することもあります。適切なサイズの帽子を選ぶことは、頭皮の締め付けによる血行不良の予防につながります。

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