シャンプーしていて、抜け毛が大量に手に絡みついてきたり、 髪がごっそりと束で抜けてびっくりしたことはありませんか?
特に、髪の長い人では1回のシャンプーで排水溝にびっしりと抜け毛が溜まってしまうことも。
抜け毛があまりにも大量に発生すると、『このまま禿げてしまったらどうしよう?』なんて不安になってしまいますよね。
このページでは、シャンプー時の抜け毛の原因と対処法についてご紹介します。
- シャンプーの際に抜け毛が発生するのはどうして?
- 抜け毛の平均本数は?
- シャンプーの時にどれくらい抜け毛があったら危険?
- 抜け毛を予防する女性用シャンプーのおすすめは?
- もうすでに薄毛なんだけど改善できる?
このような疑問についても詳しく解説しています。
抜け毛対策は早めが肝心。正しい対策を行うことで、抜け毛を減らすことはできます。悩むよりも、前向きに改善していきましょう!
シャンプーの時に抜け毛が増える原因とは?
女性の薄毛の原因には様々なものがありますが、シャンプーによる悪影響も決して無視することはできません。
市販されているシャンプーは数々の試験をクリアして世の中に出ているので、安全に違いないと考える人もいるでしょう。
しかし、多くの低価格帯のシャンプーにはコストの安い合成界面活性剤が使われており、体質によっては害を及ぼす可能性があるものもあります。
なぜ安全なはずのシャンプーがトラブルの原因となってしまうのでしょうか?
髪の毛がごっそり抜けたのはシャンプー成分の影響?
それまではなんともなかったのに、シャンプーを変えた途端に髪の毛が突然抜け始めたという場合、シャンプーに含まれている成分が悪影響を及ぼしている可能性があります。
皮膚がデリケートな人やアレルギーを起こしやすい人は、シャンプーに含まれる成分に体内の免疫系が反応し、突然髪の毛が抜けることがあります。また、シャンプーによるダメージが蓄積され、毛根が弱まってしまうこともあります。
美容系の口コミ評価サイトなどでも、シャンプーを変えた途端に抜け毛が大量に発生したという書き込みが多くみられます。
これまでシャンプーでトラブルを起こした経験はないという人もいるかもしれません。しかし、人は年齢とともに体質が変化していくものです。
大人になってから、アレルギーの症状が悪化することも決して珍しいことではありません。
原因不明の抜け毛に悩まされている人の中には、シャンプーが原因だということに気付かず、体質に合わないシャンプーをいつまでも使い続けている人もいます。この状態が続くと、抜け毛はますます増加し、薄毛が進行してしまう恐れも。
シャンプーが原因で髪が抜けている場合、体質にあったシャンプーに変えるだけで抜け毛が治まるケースもあります。
痒みがある場合、使い続けてはダメ!
『このシャンプーを使い始めてから、なんだか頭が痒い。でも、それ以外は特に問題ないから使い続けても大丈夫だよね…?』
これは絶対にNG。
シャンプーを変えたら、頭皮が痒くなったり、かぶれが生じることがあります。
そのような場合には、すぐに使用をやめてください。
痒みは、乾燥や炎症によって引き起こされるもの。はじめのうちは痒みだけで済んでいる場合でも、使い続けるうちに症状が悪化し、取り返しのつかない事態に陥る恐れもあります。
シャンプーの時の抜け毛は、平均何本くらい?
シャンプーをしたら生じる大量の抜け毛。これって、このまま放っておいても大丈夫なのでしょうか?
また、シャンプーの抜け毛って普通は何本くらいなのでしょうか?
1日の抜け毛の平均本数はどれくらい?
人は、1日に100本前後の髪の毛が抜けていると言われています。
抜け毛の本数は、年齢や体調などによっても左右されます。
若い人であればもっと多く抜ける場合もありますが、新陳代謝が活発なので、抜けた分の新しい髪の毛がまた生えてきます。中には1日200本ほどの抜け毛がある人もいます。
年齢を重ねると、新陳代謝が衰え、徐々に抜け毛の本数よりも新しく生える本数が少なくなっていきます。そうすると、全体的な髪のボリュームも減っていきます。
ヘアサイクルによって、抜け毛の多い時期や少ない時期もあります。一時的に抜け毛が増えたとしても、通常は自然に元に戻ります。
季節の変わり目にも抜け毛が増加する傾向にあります。特に、秋や春は、動物の毛の生え変わりの名残で、人間も髪の毛が抜けやすくなります。
このように、平均的な抜け毛の量は100本前後とされていますが、健康な状態でも毎日増えたり減ったりするものですので、その変化に一喜一憂する必要はありません。
シャンプーの時の抜け毛って何本くらいなら大丈夫?
シャンプーの時の抜け毛は、30本程度であれば、やや多めですが正常の範囲内です。
確かに、30本も抜けるとかなりの量です。抜け毛をまとめると結構大きな塊になりそうですし、排水溝に溜まっていたらギョッとするかもしれません。
しかし、ヘアサイクル等により一時的に抜け毛が増える場合もありますので、そこまで気にする必要はありません。
ただし 、シャンプーの時だけ異常に髪が抜けたり、洗髪時に100本以上の抜け毛が毎日続くようであれば、話は別です。症状が悪化してしまう前に、しっかりと対策を取る必要があります。
NHK『ためしてガッテン』で抜け毛の検証
NHK『ためしてガッテン』で、髪の量が多い人・少ない人それぞれについて、洗髪時に抜け毛がどれくらいあるのかを検証しました。
その結果、
- 髪の量が多い人の方が、シャンプーの抜け毛は少ない
- 髪の量が多い人は、太い抜け毛が多い。
- 髪の量が少ない人は、細い抜け毛が多い。
ということが明らかになりました。
今すぐチェック!こんな抜け毛があったら危険!
洗髪後、髪の毛をドライヤーで乾かす時に抜け毛をチェックしてみましょう。
抜け毛をきちんと集められるように、洗面台の上などで髪を乾かすのがおすすめです。
ドライヤーを当てていると、抜け毛がパラパラと落ちてくるはずです。この時、洗面台に落ちている抜け毛の本数と、抜け毛の太さ・長さを観察してみてください。
もし、シャンプーの時と同じように何十本も抜け毛が落ちてきたり、5センチ以下の短い髪や猫毛のように細い髪、先細りした髪が多ければ、かなり危険な状態です。
細い髪の毛
細い毛が多い場合、毛根が十分な栄養を得られておらず、元気がない状態であることを示しています。
短い髪の毛
短い毛が多い場合、髪の毛が十分に成長できないまま抜けているということを示しています。栄養不足、血行不などの可能性があります。
先が尖った髪の毛
先が尖った髪の毛は、生えてきてからまだ一度もカットされていない髪の毛です。つまり、生え始めてまだそれほど月日が経っていないにもかかわらず、抜けてしまっているということを示しています。
このように、正常なヘアサイクルを経ることなく、突然抜けてしまう髪の毛のことを異常脱毛と言います。
髪の毛の成長期は、一般的に男性なら3〜5年、女性なら4〜6年程度とされています。成長期の間は、髪の毛は抜けずに伸び続けるのが正常ですので、異常脱毛が多い場合には薄毛に進行する恐れがあります。
⇒ 異常脱毛を見つけたら薄毛危険度MAX!簡単なチェック方法とは?
異常脱毛が起こる場合、様々な原因があります。主な原因としては、ストレス、ホルモンバランスの崩れ、栄養不足、睡眠不足、シャンプーの影響などが挙げられます。
女性の場合、びまん性脱毛症を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。
⇒ びまん性脱毛症(FAGA、女性男性型脱毛症)とは?症状と原因、治療法について
抜け毛が増える!?絶対に避けるべきなシャンプーとは?
ここからは、乾燥や炎症などの頭皮トラブルを起こしやすい合成界面活性剤が含まれたシャンプーについて取り上げていきます。
もちろん、市販のシャンプー全てに問題があるというわけではありません。トラブルが発生するかどうかは使用する人の体質によっても異なります。
避けるべき洗浄成分① ラウリル硫酸ナトリウム
手に入りやすい低価格帯の市販のシャンプーの多くには、強力な洗浄力のある合成界面活性剤が使用されています。なかでも有名なのがラウリル硫酸ナトリウムです。
ラウリル硫酸ナトリウムは泡立ちがよい上にコストを安く抑えることができるため、メーカー側にとっては非常に扱いやすい成分といえます。
しかし、洗浄力・脱脂力が非常に強く、皮脂を根こそぎ奪ってしまうため、皮膚の乾燥を悪化させます。
また、分子が小さく成分が皮膚に浸透しやすいため、炎症を引き起こやすいという欠点があります。
ラウリル硫酸ナトリウムは現在多くの市販のシャンプーに使われています。表示方法に違いはありますが、以下も全て同じ成分ですので注意が必要です。
- ラウリル硫酸ナトリウム
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸塩
- ドデシル硫酸ナトリウム
- ドデシル硫酸Na
避けるべき洗浄成分② ラウレス硫酸ナトリウム
最近はラウレス硫酸ナトリウムという成分もシャンプーに多く使われています。
こちらはラウリル硫酸ナトリウムよりも洗浄力が幾分マイルドになっていますが、やはり刺激の強い成分であることに変わりはありません。
市販のシャンプーのほとんどは高級アルコール系
ちなみに、ラウレス硫酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムなどの洗浄成分は、まとめて高級アルコール系と呼ばれています。高級アルコール系は、市販されているシャンプーの中で最も一般的家庭に浸透していると言えます。
名称に『高級』という言葉が入っているため、上質なものと勘違いされがちなのですが、単にアルコール分子中の炭素が6つ以上含まれているものを高級アルコール、5つ以下のものを低級アルコールと呼んでいるに過ぎません。
実際には安い価格帯のシャンプーに含まれていることが多いのでご注意ください。
高級アルコール系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。一部天然系もありますが、ほとんどが石油由来です。
- ラウリル硫酸Na
- ラウリル硫酸TEA
- ラウリル硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸TEA
- ラウレス硫酸アンモニウム
- ラウリルベンゼンスルホン酸Na
- オレフィン(C14-C16)スルホン酸Na
石鹸系も洗浄力が強いので注意!
石鹸系の洗浄成分は、天然由来の脂肪酸にアルカリを反応させて作られた界面活性剤です。
石鹸系シャンプーの特徴は、安全性が高くアレルギーを引き起こしにくいということです。皮膚への刺激も少ないため、赤ちゃん用のシャンプーに使用されることもあります。
あまり知られていないのですが、石鹸系も高級アルコール系と同様に強い洗浄力を持っています。石鹸系の洗浄成分はアルカリ性ですが、アルカリ性のものほど洗浄力が強いという特性があるのです。
石鹸系シャンプーは、アルカリ性の成分によって髪のキューティクルが開きやすくなるため、洗い上がりに髪のごわつきやきしみが発生しやすくなります。
また、脱脂力が強く、頭皮の皮脂を除去しすぎてしまうこともありますので、使いすぎないように注意する必要があります。
石鹸というと、素朴でとてもお肌に良さそうなイメージがありますが、実はそうでもありません。気をつけてくださいね。
石鹸系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。
- カリ石鹸素地
- ラウリン酸K
- オレイン酸K
- ミリスチンK
- 脂肪酸ナトリウム
- 脂肪酸カリウム
CMやイメージだけでシャンプーを選ばないこと!
スーパーやドラッグストアなどで手にすることができるシャンプーの多くには、頭皮に良くない洗浄成分が含まれています。
テレビCMなどでおなじみの大手メーカーが製造しているシャンプーや、『しっとり』『ソフトな洗い心地』などの謳い文句がある商品にも、刺激の強い成分が含まれていることがあります。
あなたが普段使っているシャンプーはどうでしょうか?ここで掲載されている成分が含まれていないか、成分表示をよく確認してみましょう。
洗浄力が強いシャンプーは、どうして頭皮に悪いの?
洗浄力が強いと、どうして頭皮にトラブルを引き起こしてしまうのでしょうか?
『洗浄力が強い方が、頭皮の汚れがよく落ちるのでは?』
『頭皮が脂っこいから洗浄力は強い方がいい』
『泡立ちがいい方が洗った気になるし、スッキリする』
こんな風に考える人もいるかもしれません。
皮脂は、皮膚のバリア機能や免疫機能を高めるために必要なものです。
皮脂が失われた場合、皮膚は外気にさらされ、皮膚に含まれる水分が失われやすくなってしまいます。
では、想像してみてください。
毎日ゴム手袋を付けずに、洗浄力の強い洗剤を使って水仕事をしたら、手や指は一体どうなるでしょうか?
手の水分は根こそぎ奪われ、カサカサに乾燥し、あかぎれができ、皺が刻まれるでしょう。
乾燥した皮膚は、急速に老化への道をたどります。
これと同じことが頭皮にも当てはまります。
刺激や洗浄力の強い洗浄成分を使うことで、頭皮に必要な皮脂や水分は失われていきます。そして、頭皮の弾力はなくなり、毛根はやせ細り、老化していきます。
痩せた畑からは立派な作物は育ちません。頭皮が痩せれば、髪は細くなっていきますし、本数も減っていくのです。
乾燥が痒みやフケを悪化させることも!
シャンプーの影響で皮膚が乾燥すると、乾燥肌が悪化し、わずかな刺激で耐え難いような痒みに襲われることもあります。
乾燥肌は、加齢によって皮脂腺や汗腺の機能が衰え、皮膚のセラミド等が減少することによって起こります。
乾燥が悪化すると、乾燥性のフケ症(乾性フケ)に発展することもあります。
抜け毛を防ぐためには一体どんなシャンプーを使えばいいの?
ここまで見てきたように、毎日使っているシャンプーは女性の薄毛の原因に少なからず影響している可能性があります。
では、一体どんなシャンプーを使えばいいのでしょうか?
頭皮や髪のためには、アミノ酸系シャンプーを使用するのがおすすめです。
アミノ酸系シャンプーの特性とは?
アミノ酸系シャンプーとは、主にアミノ酸系の洗浄成分が使用されているシャンプーのことです。
天然成分を原材料とする合成界面活性剤が配合されており、頭皮に優しいのでサロンや美容室などでも広く使われています。
皮膚や髪の毛を構成しているたんぱく質は、アミノ酸が連なってできています。そのため、アミノ酸系の合成界面活性剤は人体に近い成分であると言えます。
アミノ酸系シャンプーは、頭皮や髪と同様に、弱酸性の性質があります。刺激が少なく、洗浄力も優しいので、肌の弱い方でも頭皮に負担をかけにくいというメリットがあります。
頭皮の皮脂を除去しすぎることはないため、乾燥対策にも役立ちます。
アミノ酸系の洗浄成分(界面活性剤)には以下のようなものがあります。
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルサルコシンNa
- ラウロイルサルコシンTEA
- ラウロイルアスパラギン酸Na
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸K
- ココイルグルタミン酸TEA
- ココイルメチルタウリンNa
- ココイルアラニンNa
アミノ酸系シャンプーのメリット
アミノ酸系シャンプーには、 こんなメリットがあります。
- 弱酸性なので頭皮や髪に優しい
- 洗浄力が弱めなので皮脂を取りすぎない
- 炎症を引き起こしにくい
- カラーやパーマが長持ちする
- 安全性が高い
- 乾燥肌・敏感肌でも使える
- 頭皮のエイジングケアにも役立つ
アミノ酸系シャンプーのデメリットは、強いて挙げれば、高級アルコール系シャンプーに比べて価格がやや高いということくらいでしょう。
でも、多少高くても本当に良いものを使っておけば、5年後〜10年後に頭皮や髪の状態に差が出てきますよ。
将来のためにも、早めにエイジングケアを始めてみましょう。
おすすめのアミノ酸系シャンプーランキング
シャンプーで抜け毛が多い人におすすめのアミノ酸系シャンプーをいくつかご紹介します。
第1位 マイナチュレシャンプー
★抜け毛・薄毛にお悩みの女性に最もおすすめ★
マイナチュレシャンプーは、大人気の女性用育毛剤マイナチュレから開発された、ヘア&スカルプケアシャンプーです。
無添加・ノンシリコン・アミノ酸系の洗浄成分で、頭皮を傷める合成成分は一切含まれていません。
薄毛や抜け毛でお悩みの方に、育毛剤と合わせて使って欲しいシャンプーです。
最近デザインがリニューアルされて、ナチュラルな可愛らしいデザインになりました。
マイナチュレシャンプーの特徴
- 天然植物由来の成分を29種類配合
- 弱酸性で頭皮に優しい
- ほのかな天然シトラス系の香り
- 安心の返金保証制度
第2位 mogansノンシリコンアミノ酸シャンプー
使い心地の良さでは定評のあるmogansのノンシリコン・アミノ酸ヘアシャンプー。
パーマやカラー、ドライヤーの熱などで傷んだ髪も驚くほどサラサラに。
植物由来のアミノ酸洗浄成分で、赤ちゃんにも使えるほど頭皮にも優しいのが特徴です。
@cosmeなどの口コミサイトでも大人気のmogansシャンプーシリーズです。
素敵なパッケージも魅力ですよね。
mogansのシャンプー特徴
- 19種類の植物由来アミノ酸成分
- 12の無添加処方
- 弱酸性
- デリケートなベビーの肌にも使用可能
- ラベンダーやジャスミンなど数種類の天然精油をブレンド
抜け毛を防ぐ正しいシャンプーの方法とは?
あなたは本当に正しい方法で髪の毛を洗えていますか?
スキンケアを入念に行っているという女性は多いですが、頭皮も同じくらい丁寧にケアしているという人はどれくらいいるのでしょうか?
洗い方というのは、想像以上に重要です。
顔は、正しい洗顔方法で瑞々しくきめ細かい肌になることもありますが、逆に、間違った方法で洗顔すれば、皺ができやすくなったり、毛穴が目立つ肌になることもあります。
これと同様に、頭皮も正しい方法で洗えば健康的な状態を保つことができますし、間違った方法を続ければ、抜け毛や乾燥など、様々な頭皮トラブルを引き起こしやすくなります。
- 髪をよく濡らさずにシャンプーをつける
- 洗っている途中でシャンプーをつぎ足す
- シャンプーを大量に使う
- 頭皮をゴシゴシこすって洗う
- すすぎの時間が短い
- 髪を自然乾燥させている
いつまでも美しい髪の毛を保ち続けるためには、頭皮のコンディションを良好に保つことが不可欠です。
では、正しいシャンプーの手順について見ていきましょう。
正しいシャンプーの手順① 時間をかけて髪を濡らす
シャンプーをする前に、時間をかけてしっかりと髪を濡らしましょう。
湯船のお湯を使って髪を洗っている人もいるかもしれませんが、洗面器だと髪の根元までお湯が届きにくいですし、上から下に向けてしかお湯をかけることができません。
シャワーヘッドなら色々な向きでお湯をかけることができますし、根元までしっかり濡らせるので、髪を洗う時にはシャワーがおすすめです。
この時に大切なのが、お湯でじっくりと頭皮を温めること。
頭皮全体を温め、血行を良くします。温めることで毛穴が開き、汚れや皮脂が落ちやすくなります。
シャンプーの泡立ちが悪いのは、髪がよく濡れていないから
シャンプーの泡立ちが悪いのは、頭皮や髪の毛が十分に濡れていなかったり、髪表面の汚れを流しきれていないから。
時間をかけて十分に濡らしておけば、シャンプーの泡立ちが良くなりますので、後からつぎ足す必要は無くなります。
シャンプーの使いすぎは頭皮を傷めるため、少ない量で泡立つように工夫しましょう。
正しいシャンプー手順② 生え際から頭頂部に向かって洗う
いきなりつむじ辺りにポンとシャンプーをのせて洗い始める人がいますが、これは間違った方法です。
正しい方法は、髪の生え際から頭頂部に向かって洗うというやり方。
まず、生え際に指を差し込み、指の腹を使って小刻みに動かしながら、頭頂部まで洗っていきます。
髪の毛はつむじから周辺に向かって広がるように生えているので、その流れに逆行しながら洗っていくことで、髪の内側までしっかり綺麗にすることができます。
正しいシャンプー手順③ すすぎは最も念入りに
髪を洗う時に最も大切なことが、シャンプー成分を頭皮に残さずにすすぐということです。
やはり、シャンプー成分はどんなにマイルドに作られているものでも、頭皮に良くないことには変わりありません。
頭皮の炎症やフケなどのトラブルも、シャンプーの洗い残しが原因で引き起こされるケースがあります。これが、後々抜け毛や薄毛を引き起こすことも。
頭皮を健やかに保つためには、シャンプーを少しも残さずに洗い流すことが必要なのです。
洗った時間の倍の時間をかけて、髪の内側からシャワーを当て、しっかりとすすぐようにしましょう。
髪の毛はドライヤーで乾かす
髪の毛は自然乾燥させると、キューティクルが開いて余計に傷んでしまいます。
洗髪後は、髪をタオルに包んでポンポンと叩きながら、水分をタオルに移してください。ある程度タオルドライできたら、髪の根元にドライヤーの温風を当てて乾かしましょう。
髪の根元が乾いたら、髪表面に斜め上から温風を当てて、髪の流れに沿って丁寧にブローします。こうすることでキューティクルが下向きに閉じ、髪に艶が出ます。
抜け毛がひどい場合の予防・改善方法
ここまで、シャンプーによる抜け毛の原因と予防対策について解説しましたが、女性の抜け毛・薄毛の原因はシャンプーだけではありません。
ホルモンバランスの崩れ、頭皮の血行不良、ストレス、甲状腺疾患、栄養不足、睡眠不足など、様々な原因があります。
若い女性でもびまん性脱毛症(FAGA)の可能性もあります。症状が進行すると、頭皮が透けて見えるほど薄毛になってしまうことも。
悪化する前に、育毛外来などで医師の診察を受けることをおすすめします。
びまん性脱毛症の治療法や治療費等については以下の記事を参考にしてみてください。