育毛剤が効かないという声を耳にすることがあります。本当に効果があるのか疑問に思っている方もいるのでは?
毎日育毛剤を使っているのに全く効果が出ない場合、もしかしたら間違った使い方をしている可能性があります。
育毛剤の正しい使い方を改めて確認してみましょう。
育毛剤が効かない理由とは?
育毛剤の効果が出ない場合、以下の事項に当てはまらないかチェックしてみてください。
① 1回の使用量が少なすぎる
育毛剤は、適正な使用量が決められています。使用量は、成分の含有量や浸透率などから厳密に決められているので、きちんと守らなければ思うような効果は得られません。
説明には10〜15プッシュと書かれているのに、もったいないからといって少ししか使わなかったりすると、いつまで経っても効果が出ないということにもなりかねません。
基本的には、1ヶ月に1本を使い切るようにすると、ちょうど良い使用量になります。
きちんと使用量を守っているかもう一度説明書を確認してみましょう。
② 入浴後すぐに使用していない
育毛剤の浸透が最もよくなる時間帯が、入浴後です。
入浴後は頭皮がほどよく温まっているため、毛穴が開き、毛細血管が拡張しています。また、頭皮表面の皮脂が除去されているため、育毛成分が浸透しやすくなっています。
この時間帯を逃すと、頭皮が冷えてしまいますし、時間とともに皮脂が分泌されるため、育毛成分の浸透が悪くなってしまいます。
お風呂上がりに髪をタオルドライしたら、すぐに育毛剤を使ってみてください。
③ まだ短期間しか使っていない
たった1本の育毛剤を使っただけで、効果が出ないと嘆いていませんか?
育毛剤は、使いはじめてすぐに効果が出るものではありません。
髪の毛は、ヘアサイクル(毛周期)を繰り返しながら、生え変わっています。ヘアサイクルには、成長期・退行期・休止期があります。
髪の毛が生え始めてから伸びていく期間を成長期といい、男性は3〜5年、女性は4〜6年程度とされています。毛根にある毛母細胞の細胞分裂が衰えると、ヘアサイクルは退行期に入ります。最終的には完全に細胞分裂がストップし、髪の毛は抜け落ちていきます。新しい髪の毛が生えるまでの期間を休止期といいます。
ヘアサイクルの成長期が短くなり、休止期が長くなると、薄毛が進行していきます。育毛剤を使用することで、このようなヘアサイクルの乱れの改善をはかります。
一般的に、休止期は3ヶ月から半年程度と言われています。そのため、最低でも半年以上は同じ育毛剤を使い続け、様子を見る必要があります。
髪の毛は平均して1ヶ月に1cm前後、1日では0.3mm程度しか伸びません。
また、髪が伸びるスピードは年齢によっても異なります。成長期の子供は髪が早く伸びますが、年齢を重ねるにつれて伸びるのが遅くなっていきます。
そのため、短期間で育毛剤の効果が出ているかどうかを確かめることは非常に難しいのです。
髪の成長はゆっくりですが、確実に変化は訪れます。コツコツ育毛ケアを続けながら、効果が出るまで気長に待ちましょう。
④ シリコン入りのシャンプーやコンディショナーを使っている
ドラッグストアやスーパーなどで購入できる市販のシャンプーやコンディショナーの多くには、シリコンが含まれています。
シリコンは、髪の表面をコーティングし、キューティクルを整えることで髪を滑らかにする役割があります。
そのため、シリコン入りのシャンプーやコンディショナーを使っていると、髪に艶が出てクシ通りが良くなります。
もちろん、シリコンは頭皮にとって悪いものではないという意見もありますが、シリコンが頭皮を覆っていると、育毛剤の浸透を妨げてしまう恐れがあります。
育毛剤を使用している期間中には、ノンシリコンのものを使うことをおすすめします。
⑤ 毛穴に皮脂が溜まっている
育毛剤は、毛穴から毛根に育毛成分を浸透させる必要があります。
そのため、毛穴に皮脂が溜まっている状態では育毛剤の浸透が妨げられ、育毛成分が毛根に届きにくくなります。
皮脂分泌の多い方や毛穴に角栓が詰まりやすい方は、定期的に頭皮クレンジングを行い、毛穴に溜まった皮脂をしっかりと除去するようにしましょう。
⑥ 生活習慣に問題がある
ダイエットや偏食などで栄養が不足していたり、不規則な生活を送っていると、いくら育毛ケアを続けていても、なかなか効果は現れません。
女性に不足しがちな亜鉛・鉄・銅などのミネラルは、髪の毛を作るために必要不可欠であり、欠乏すると抜け毛や白髪の増加を引き起こします。
栄養不足に陥らないように、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。食事で摂取することが難しい場合にはサプリメントを利用してもかまいません。
また、睡眠は髪の成長に大きく影響します。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるため、睡眠不足の日が続くと抜け毛が増加することもあります。
毛母細胞の細胞分裂を促すためにも、質の良い睡眠をとれるように工夫することが大切です。